自分が小さかった頃から、もう充分なのほどまで大人になった現在まで変わらず引きずり続けた夢や遊び心はいくつあるのだろう。
そんなことを考えたとき、昔からカメラが好きなこと、そして電子小物(ガジェット)好きだということが思い浮かびます。
その二つを形として実現してくれるのが小型カメラでした。
ワクワクが止まらない小型カメラ達
デジタルカメラが一般向けに製造販売を開始してから、トイカメラのような小型カメラが登場し商品化されるまでさほど時間の差はなかったと記憶しています。
そのころから手ごろな価格で売り出される小さなカメラに興味を持ち、趣味の範囲ながらポツリポツリと小型で遊び心がありそうだと思えるカメラを手に入れてきました。
実用性を備えたミニカメラのパイオニアDSC-U20
ソニーのCyber-shot DSC-U20は発売当初に他のメーカーが出していたコンデジよりも抜きんでて小さなサイズ感でした。
本体の背面には今となっては小さすぎるほどの液晶モニタを搭載していて、この液晶モニタのサイズは当時としては違和感のない普通の大きさでした。
その後、時は流れ細長スタイルのコンデジは別メーカーからいつくか発売されていますが、DSU-U20ほど丸みを採用した個性的な形状のコンデジは後にも先にもありません。
また本体カラーに採用された色も当時のソニーの他の製品と同様に近未来を想像させる独特のものでした。
CASIOが開発した腕時計型カメラ
国内メーカーから発売されることがなくなったミニカメラに腕時計タイプのカメラがあります。
名が知れたところではCASIOが製品化していたWQVシリーズのリストカメラがあって、撮影できる解像度は低いものの、腕に装着できるカメラとしてカラー画像が撮影できたことは画期的でした。
今となっては、この手の腕時計型カメラは一部の海外製品しか買えませんが、画質はCASIOが作っていたWQVシリーズより期待できそうです。
この手の製品は、他のトイカメラより遊び心は勝りますが、存在が特異なものになってしまうので、その分需要が安定しないのが、品質の高い製品が開発されない理由と考えられます。
遊び心が満載の面白小型カメラ
携帯電話の形状はガラケーからスマホに移り替わる流れにあった頃、携帯端末に搭載されるカメラ機能も目に見える形で性能がアップし、それらの影響を受けてか国内メーカーでは小さなカメラ(トイカメラを含む)を製品化することがほとんどなくなりました。
かくして、大手メーカーが製品化するコンデジ以外に特別な小型カメラを楽しむには、海外製の製品に目をむけることになり現在にいたります。
小型カメラというより、面白ガジェット的な性質をもつこれらの製品ですが、目的が趣味や遊びのレベルであればその性能に過剰な期待をすることもありません。
むしろ、その個性的な形状だったり意味不明に搭載された付加機能に面白さが感じられたりします。
ミニカメラに遊び心が惹かれる理由
コンデジよりサイズの小さな小型カメラが大手のメーカーから発売されない理由は、カメラはスマホで充分であって、それより画質や性能が劣るものを、いちいち別に持ち歩く必要がないことから需要が見込めないと判断してのことでしょう。
事実、コンデジさえ需要は縮小傾向が続いていて、家電店に並ぶ製品は昔と比較にならないほど少なく、そのうちコンデジそのものも消えてしまうのではと心配にもなります。
そんな風潮の現代において小型カメラに趣を感じる理由は、カメラを一つの独立した電子機器(ガジェット)として持ち歩きたいということと、スマートフォンは別に仕事やプライベートにおけるタスク処理にあたらせる電子デバイスだという二つがあげられます。
これは、もちろんカメラを趣味にするものとしての特別な思いからなる意見のでもあります。
カメラを趣味にする者にとって、スマホのカメラはPC代わりの高性能デバイスにカメラが付属しているという考え方以外にカメラに高性能デバイスが付いていると受け止めることができます。
つまりスマホのカメラ機能だけを切り取って優先的に考えれば、負荷された他の機能のためにデバイスの形状が優先され、またスマホのメインとなる通信機能にバッテリーを消費され、取り込む情報によっては画像を保存するデータ領域も圧迫されることでしょう。
どちらも取り留めて問題ない程度ではありますが、スマホの仕組みや目的はデータ通信による情報の取得や処理また送信がメインになっています。
それに付属しているカメラは、どうしても「ついでのもの」であって起動するにも物理ボタンによる操作ではなく画面に表示されるメニューをタップすることが多くカメラ機能を中心に使うためには、自分なりにメニューをカスタムするなり専用ケースを使うどの工夫が必要になるでしょう。
カメラ好きの意見としては、やはりスマホをカメラとして使うのではなくカメラはその機能だけに特化した単体の機器として使いたいものです。
また、スマホはスケジュールの管理やメモなど自分の仕事の補助をしてくれたり、プライベートでも日用品の購入などの他にも様々な契約を交わすことができる重要な機器でもあります。
このようにスマホを極めて重要な電子機器だと考えると、カメラ用途にまで頻繁に使いこむことにためらいを感じるというか、スマホがPCと同等の機能を有するデバイスととらえるのであれば趣味の活動でカメラを使うときに被写体へ向けてPCを持って構えることになるでしょう。
スマホはPCと比較し見た目が軽量コンパクトなため、そうした意識を感じさせないというのがありますが、例えばカメラを趣味ではなく仕事で使うと考えればやっぱりカメラは専用品になります。
そうした点から考えると趣味の場合も、カメラの趣味への思い入れが一定のラインを上回るならば実用性を伴う仕事での撮影と同等の意味を伴うのではないでしょうか。
趣味でカメラを楽しむものがプライベートな時間には、スマホ以外にカメラを持ち運びたい理由はこうした考えから由来すると考えてよいでしょう。
そんな思いを、お手軽に実現してくれるのが特別にサイズを縮小させた小型カメラです。
もちろん、カメラを趣味にする人の思い入れにもよりますが、小型カメラは特別に計画をたてることなく趣味の時間を少しでも広げてくれることの手助けになってくれることでしょう。
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