最近、古いコンデジで撮影した画像をSNSでシェアしたりするのが一定層のカメラ好きの間で好まれているようです。
取り立てて話題ということでもなさそうですが、カメラの楽しみ方も人それぞれといったところでしょう。
そんなささやかなコンデジ人気に便乗して長いこと眠ったままになっていたNikonのCOOLPIXを使ってみることにしました。
NikonのコンデジCOOLPIX4100の特徴
COOLPIX4100は、他メーカーのモデルと比較して特別小さくはありませんが本体の見た目はとてもコンパクトです。
PanasonicのGM1と並べてみましたが比較対象としてGM1は小さすぎたようです。
カメラの上部は電源スイッチとシャッターボタンだけで、操作ダイヤルは他のメニューボタンと同じく手前側の面に集中しています。
液晶モニターはオールドコンデジらしく撮影範囲が確認できる程度の小さなサイズ。当時はこれでも充分な装備でした。
このカメラはバッテリーが単三電池2本で稼働できる仕様です。また、SDカード用のスロットは本体横にあって電池ケースと別になっているのはありがたいところ。
当時すでに他メーカーでも充電式のデジカメはりましたが、現在のように汎用性のあるUSBケーブルで充電する仕組みではなく、カメラによっては専用の充電器を使うことが珍しくありませんでした。
充電に時間がかかるという初期のイメージが払拭できていない頃で、出先でバッテリーを充電したいときに不便をきたすことを考慮すれば、こうした電池式のコンデジを選択するメリットというのも少なからずありました。
COOLPIX4100には光学ファインダーが搭載されています。どういう仕組みか分かりませんが、レンズシャッターが閉じた状態でも除くことができ、カメラをズームさせるとファインダーで見える範囲も拡大されるようになっています。
カメラの主な仕様
COOLPIX4100の主な仕様は次の通り
名称 | COOLPIX4100 |
---|---|
型式 | ニコンデジタルカメラ E4100 |
外形寸法 | 約88(W)×約65(H)×約38(D)mm |
質量 | 約140g(バッテリー、SDメモリーカードを除く) |
レンズ | 3倍ズームニッコールレンズ、 f=5.8~17.4mm(35mm判換算:35~105mm)、 F2.8~4.9(6群7枚) |
有効画素数 | 4.0メガピクセル |
画像センサー | 1/2.5型 原色CCD |
画像サイズ | 標準(高画質):2288×1712、 エコノミー(1600):1600×1200、 パソコン(1024):1024×768、 TV(640):640×480 |
記録媒体 | SDメモリーカード |
この世代のコンデジは使われている画像センサーがCCD。
これらのモデルより前にCMOSからCCDに切り替わったとき、CCDの映し出す高画質がCMOSを圧倒していました。
撮影できた画像
COOLPIX4100を持って出かけたのは地元の公園施設。
樹木の枝には新緑の葉が揺れています。
タンポポはマクロモードを使って撮影。
イチョウ並木はようやく葉が少し出始めたところです。
どれも全体的に明るめの画像になっていますが、当時はこうした感度の良さがコンデジとして評価できる点でした。
メニューで簡単なホワイトバランスの調整も可能です。
屋根付きのベンチも逆光気味ですが問題なく撮れています。
背景を空にした八重桜も明るくクッキリ写せました。
最後に若干武骨な被写体として街路灯を選びました。高さ5メートルほどでしょうか、めいっぱいズームして撮影しています。
コンデジ全盛期COOLPIXの使い心地
久しぶりに使ってみたCOOLPIX4100に感じるのは、その樹脂製の筐体がもたらす軽さです。
今思い出してみると、NikonのCOOLPIXシリーズでずっしりと重量感があるカメラを扱ったことがありません(手に馴染んで持ちやすいというのもありそうです)。
同じ世代の製品ではCASIOやCANONのコンデジを仕事で使う機会がありましたが、そこそこ重量感を感じました。この辺はNikonのコンデジの特徴だったのかもしれません。
ここ最近の大きな液晶モニターに慣れてしまっているせいで、COOLPIXの小さな画面ではほぼ撮影できる範囲の確認にしかなりませんが、こうした部分には使いづらさのほかに懐かしさを感じました。
COOLPIX4100はこじんまりとしたカメラですが、ファインダー有り、光学ズームありでコンデジとしては贅沢な機能を持ち合わせています。
画質も今回撮影したようにWeb用途なら並のスマホカメラの性能とそれほど差を感じず使えそうです。
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