欲しかったのは全部入りレンズ【LUMIX G 14mm/F2.5:H-H014】

メインで使うGM1S レンズ

マイクロフォーサーズのレンズにはLUMIX Gの20mm/F1.7を持っていれば綺麗な画像が撮れる。

そう信じながら使い込んできて、もう少し広く写したい、撮りたい景色が20mmの画角に入りきらないと感じることが多くなりました。

そこで常用し始めたのは同じLUMIX GのH-H014(14mm/F2.5)。

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全部入り単焦点が欲しい

H-H020(A)「20mm/F1.7」はマイクロフォーサーズの神レンズと呼ばれ、価格の割に明るいレンズで良い絵が撮れると評判です。

LUMIX G 20mm/F1.7 単焦点レンズ

そんな好評価を頼りに見よう見まね的な発想で使い始めた20mm/F1.7は、撮りたい物をクッキリ、背景を綺麗にぼかしてくれ少々暗い場所でも安心して使えるレンズです。

そんな初心者も納得させてくれる優秀な単焦点レンズへの唯一の不満が35mm換算で40mmという画角の狭さでした。

広く写せるレンズを使いたい

20mm/F1.7のレンズを使い屋内で人物を写したいとき、狭い場所では後ろに下がりきれず全身が入りません。

前玉は20mmより小さい

人物を特に上半身だけ切り取って画像に納めるテクニックなど持ち合わせていないと同時に、そんなときはそれなりのポーズをとって貰わないと、いい画にはなりそうにありません。

それから、私の好む街撮りでも風景をカメラに納めたいときに20mm/F1.7だと後ろに下がりきれない。引いていくと車道に入ってしまう、歩道橋の手すりより後ろにさがれない。そんな場面を多く経験しました。

ベテランの方だと、そもそも狙う被写体が違うのか、何を持って標準的な焦点距離だというのか理解できかねる部分があるのに加え、狭いレンズで後ろに引くより広角気味のレンズを常備し前に迫り出していって撮るほうが私には向いていそうです。

LUMIX G 14mm/F2.5 ASPHの主な仕様

単焦点レンズ14mm/F2.5の主な仕様は次の通り

品番 H-H014A
換算焦点距離 28mm
レンズ構成 5群6枚
対角線画角 75°
最短撮影距離 0.18m
最大撮影倍率 0.10倍
手ブレ補正 なし
フィルターサイズ 46mm
最大径×全長 55.5mm×20.5mm
質量 55g

質量が同じパンケーキレンズの20mm/F1.7より32グラムほど軽く持ち運びやすいです。

この点はメーカー側でも気軽に持ち運べる小型・軽量のパンケーキレンズとしています。

最短撮影距離も0.18mと20mm/F1.7より20mmほど近くに寄って撮影できます。

F2.5でも充分な明るさ

14mm/F2.5で撮影したイルミネーション

H-H014をH-H020と比較すると焦点距離の違いだけでなくF値が2.5とレンズの明るさという点では劣ります。

ところが、いくらF値が優れたレンズを使ったところで画角に入りきらなくては大きな構造物や景色、または近くの物や人を画像として完成させることはできません。(その場で適正に切り取るのは難易度が高い)

風景写真を見たり、他人のポートレート画像を拝見して画像の周辺が歪んでいるなど気になったこともなければ逆にそういう写し方をしたのだろうと不思議にも思うことがないのが素直な感想です。

実際に屋内での撮影や夜景撮りでも、F1.7に適わないというだけでF2.5に不足や不満を感じる程ではありません。

なら換算40mmという標準に近い画角のレンズを無理に使う必要もないでしょう。

LUMIX H-H014

明るさについて、F2.5で満足できず同等の画角で、これ以上の明るいレンズとなると重量や大きさ的にフットワークが効かなくなるのと、何より価格についていけません。

無理矢理お手軽なレンズにとどまってしまった感も無くはないですが、自分をこの結論に落ち着かせてくれたのはF2.5という値がOLYMPUSの17mm/F2.8より少しだけ明るさで勝っていた点です。もちろん広くも写せます。

Panasonicの14mm/F2.5もOLYMPUSの17mm/F2.8も、どちらも良い評価がされにくいレンズですが、粗拾いでもしなければ共に夜景も屋内撮影も可能なレンズ。

LUMIX G 14mm/F2.5は適正な画角、用途に充分な明るさ、持ち歩きに便利な大きさ軽さという好条件の揃った自分にとっての全部入りレンズと言えそうです。

なお、軽さについてはマイクロフォーサーズ機だというだけで有利な上に更に最軽量の部類にあたるレンズを使うことになります。

撮り歩きは14mm/F2.5でスタート

20mm/F1.7に狭さを感じるようになってからは、愛用カメラDMC-GM1Sには14mm/F2.5を付けて持ち運ぶことが多くなりました。

DMC-GM1にH-H014を装着

画角の好みに気づくまでは20mm/F1.7を常用にしていましたが、風景や被写体が換算40mmの標準域では入りきらずレンズを付け替えることが何度かありました。

LUMIXの単焦点20mm14mm25mm

ときには20mmで1度もシャッターを押すことなくレンズ交換しとことも・・。

そんな訳で、しばらくは14mm/F2.5が普段使いの街撮り用になりそうです。

20mm/F1.7はとりたい場所、もしくは被写体が予め分かっているときに積極的に使うことになるでしょう。

なお、H-H014は近接撮影距離が0.18m。20mm/F1.7の0.2mと比べあまり差はありませんが自分の趣味用途では充分寄れるレンズです。

キットレンズのオールブラックのデザイン

このLUMIX G 14mm/F2.5 H-H014はカメラマウントと接する部分がグレーにデザイン。

オールブラックの14mm/F2.5

現行のⅡ型(H-H014A)だと鏡筒部分はすべて黒のデザインですが、Ⅱが付かない前モデルにもオールブラックのタイプが存在します。

黒デザインH-H014

DMC-GF2にキットレンズとして装着されていたものが、鏡筒部分が黒で統一された14mm/F2.5です。

DMC-GF2 C-Kに付属していた14mm/F2.5が自分としては最もお気に入りのカラー。しかも、GF2のレンズキットがどれほど売れたのか、ネットオークションやフリマアプリでも多くみかけます。

H-H014は本体の厚みがなく軽量な点でマイクロフォーサーズ機のユーザーには定評があるパンケーキレンズです。

GM1Sに装着した感じも、下手にクラシック感を演出しすぎないところが良い感じ。

街撮り用カメラで、撮りたい物全てを写せるレンズと小さく軽いフットワークさを新たに手に入れた感触です。

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