マイクロフォーサーズ機で気軽に画角の広い画像を撮影したい場合に便利なのがLUMIX G VARIO 12-32mm/ F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.です。
同じPanasonicのDMC-GM1Sのキットレンズとして同梱されていた標準域で使えるズームレンズですが、パンケーキサイズの小さく軽いボディーで旅先の風景などを広く写せるのが魅力。
LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPHの特徴
マイクロフォーサーズマウントのカメラはボディーも小さめに仕上がっているのが特徴ですが、それら携帯性に優れた小さなカメラに相応しいスタイルを持っているのがLUMIX G VARIO 12-32mm:H-FS12032という標準域のズームレンズ。
同じサイズの明るい単焦点レンズと比べるとボケ味など表現力で及ばない部分はあるかもしれませんが、レンズ内手振れ機能も備わっていて、明るい場所でズームが欲しいときなど限られた条件下では持ち味を期待したいところ。
また、LUMIX G VARIO 12-32mmの特徴は、軽くコンパクトなこと、マイクロフォーサーズに多い14mmからのズームレンズよりさらに広角寄りな焦点距離で広く写せるレンズであることに集約されていそうです。
計量コンパクトなズームレンズ
LUMIX G VARIO 12-32mm【H-H12032】は、同じマイクロフォーサーズの単焦点レンズLUMIX G 14mm/F2.5【H-H014】などと同じくコンパクトで持ち歩きやすいサイズです。
H-H12032の重さは70グラムとH-H014の55グラムより少し重くなりますが、70グラムはズームレンズとしては充分軽いレンズでしょう。
LUMIX G VARIO 12-32mmは沈胴式のズームレンズで、扱う焦点距離によらずレンズを本体の倍程度に伸ばさないと撮影できない仕組みになっています。
フリマアプリなどで出品されている中古では、持ち運びのに際かこの鏡筒部分をぶつけてスムーズに内側の筒が出し入れできなくなっているのを見かけます。
軽量である分、外装は薄く柔らかめで変形しやすようですので注意して扱ったほうが良いかもしれません。
DMC-GM1への装着と使用感
画像はシルバーのDMC-GM1(張皮は黒)へ装着したLUMIX G VARIO 12-32mmですが、まさにコレ専用といったスタイリッシュな見た目になります。
ブラックのほうがしっくりきそうですがGM1Sにキットレンズとして同梱されていたのはシルバー(発売当初はシルバーしか無かった)。
表面の仕上げに艶がないこと、溝の掘り込みが浅い点などは他の上級モデルを差別化したいためかといった印象も受けます。
マイクロフォーサーズの小さなボディーにも自然に収まるサイズ感や目立ちすぎすクラシカルなカメラとの相性といった点ではこのレンズのほうが評価は得られていそうです。
LUMIX G VARIO 12-32mmレンズの仕様
主なレンズ仕様は次の通り
名称 | LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S. |
---|---|
品番 | H-FS12032 |
換算焦点距離 | 24mm~64mm |
レンズ構成 | 7群8枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ1枚) |
画角 | W(f=12mm):84°~T(f=32mm):37° |
最短撮影距離 | 0.20m |
最大撮影倍率 | 0.13倍(35mm判換算:0.26倍) |
手ブレ補正 | あり |
フィルターサイズ | 37mm |
最大径×全長 | φ55.5mm×約24mm(沈胴レンズ収納時) |
質量 | 70g |
GM1などへの使用では、14mmや20mmなど同じサイズクラスの単焦点と比べれレンズ内手振れ補正が付いているのが大きなメリットでしょう。
また、Panasonicのレンズで12mmの焦点距離が撮影可能なレンズとしては、もっとも安価なクラスと言えるレンズでもあります。
明るい屋外で使える小振りなレンズ
LUMIX G VARIO 12-32mmは、ほかの標準域のズームレンズと同じくF値が3.5からと明るい場所での撮影が向いています。
12mmから使える焦点距離は、広い風景や大きな構築物を撮りたい人には便利に使えそうです。
次の画像は、LUMIX G VARIO 14-42mmレンズの広角端14mmで写した画像と比較したもの。
14mmと比べて手前側まで広い範囲を画像に写せているのがわかります。
手振れ補正も効いてくれて、日中の屋外撮影に使うのであればズームレンズの特性を生かした街撮りに使えそうです。
購入時から大事に扱っているレンズですが、その後LUMIX G VARIO 12-32mmにもブラックカラーが追加されていてそちらも気になっています。
この小ぶりなレンズは「屋外でなら何でもとれる」。キットレンズではありますが自分の中ではそんな気分にさせてくれる特別な1本でもあります。
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