人から知らない野菜や魚をもらった時に、その食材は焼いて食べるのか、煮て食べたほうが美味しいのか迷う時があります。
カメラの初心者にが望遠レンズを手にしたときに感じるのは、この知らない食材を初めて料理することに似た、つかみどころに迷う感覚はいないでしょうか。
趣味でカメラを始めてから早いうちに揃えた望遠ズームレンズが M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rでした。
当初バリバリ使うと思って揃えた望遠ズームレンズは、その情熱を単焦点レンズに奪われたまま回復することなく、「一応持ってますが的存在」になっています。
オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rの仕様
OLYMPUSの望遠レンズM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 Rの主な仕様は次の通り。
焦点距離 | 40-150mm |
---|---|
F値 | F4.0-F5.6 |
レンズ構成 | 10群13枚 |
画角 | 30°-8.2° |
最短撮影距離 | 0.9m |
大きさ | Φ63.5mm×83mm |
質量 | 190g |
フィルターサイズは58mmでパナソニックの46mmなどにくらべ選びやすいサイズ。
本体の色はブラックのほかにシルバーがあります。
型番にEDと入っているのは、EDレンズが1枚採用されているからで、レンズの正面には書かれていませんが鏡筒に「ED」のロゴが入っています。。
フルサイズ換算で300mmの焦点距離で撮影が可能なレンズなので、マイクロフォーサーズとしてはわりと大きめで重いほうのレンズに入るでしょう。
レンズの使い心地と特徴
よくも悪くもOLYMPUSらしい黒一色のデザインですが、パナソニックのグレー混じりの配色が嫌いな方には気に入っていただけそうです。
また、マイクロフォーサーズ共通のメリットですが、フルサイズだと同じ焦点域でとてつもない大きさになることをたまに思い出さないと、このレンズのありがたさを忘れてしまいがちでもあります。
使い心地としては、OLYMPUS 40-150mmのレンズは望遠側にレンズを繰り出すときに、操作リングがあまりスムーズでない感じがします。
もっとも、手持ちのレンズの中では一番使用する場面の少ないのがこの40-150mm望遠ズームなので使い慣れないせいもあることでしょう。
広角端40mmで撮った画像
40-150mmのズーム域で画角にどれだけの差があるのか、40mmの広角端と150mmの望遠端で撮影して比べてみます。
公園にある時計を同じ場所から撮影してみました。
望遠端150mmを使って撮影
望遠端で撮った画像は広角端の画像と比較し表示時刻がはっきり分かるほか、時計の上にある小さな付属設備まで形状が分かるよう写せています。
望遠ズームレンズを使いたくなる場面
ここ最近で、この「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」を本気で使ったのは、2021年秋の月食のときです。
このとき、当日の夕方になり月が欠けはじめてきてから、望遠レンズを使って月を撮影するには結構なテクニックやコツみたいなものが必要だと思い知れされました。
欠けてきた月を見ながら、慌ててISO感度を上げたりシャッタースピードを調整したりして撮ったのが、この赤く見える月です。
※画像は、150mmで目いっぱい望遠側にして撮影し当ページに掲載するにあたりトリミングしています。
そんな試行錯誤の末、月食らしい1枚が撮れたのがこちら。
三脚でカメラを固定し、夜空を撮影していると月や星は意外に早いスピードで動くのがわかります。
月食を撮影するには事前に普通の月で練習する必要でした。
このように、遠くのものまで写してくれる望遠レンズは使い方も難しいと知ったのは、ここ1、2年のこと。
レンズは焦点距離が長くなるほど三脚が必要になり荷物が増えることに気づきはじめることになります。
今のところ、この気づきが確信に至るまでにないほど、自分の趣味カメラの領域は広角域にとどまっています。
そして、カメラ初心者としての望遠レンズのつかみどころですが、これは使うレンズで何を撮りたいかが重要ではないかと今のところ考えています。
カメラ初級者が望遠レンズの機能を最適に引き出すことで楽しめる被写体は何か?まずはそんな「ひらめき」を頼りに焦らず地道に追及していくことにしましょう。
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