マイクロフォーサーズのカメラで20mm/F1.7を使ってから明るい単焦点レンズの良さを知ることになり、その延長として購入したのが25mm/F1.7です。
自分としては、画角の狭さがネックになり出番が少ないレンズになってしまっていますが、目的の被写体によっては持ち味の明るさを十分に発揮してくれるレンズになるでしょう。
小さく軽い標準単焦点25mm/F1.7(H-H025)
カメラを趣味として始めた頃に、今よりもフルサイズ換算で50mmが標準レンズだという情報に触れる機会が多かったと記憶しています。
当時、LUMIXの20mm/F1.7(H-H020)で撮れる画像が気に入っていて、換算50mmである25mm/F1.7の撮り味も試してみたいという思いから購入に至ったという経過があります。
このPanasonicの単焦点レンズ25mm/F1.7は、14mmや20mmといった他の標準域に近い単焦点レンズに比べて焦点距離が長いせいかサイズは大きめです。
鏡筒が樹脂製で20mmと比べて質感はやや劣りますが、単焦点なりのシンプルな見た目がそれを補ってくれているように感じます。
H-H025にはシルバーとブラックのカラーがあり、画像はブラックのH-H025-Kになります。
寒い時期などは樹脂製のほうがヒンヤリしにくく良いかもしれません。
20mmの単焦点と並べてみるとサイズは一気に大きくなります。
GM1のように小さくクラシックなデザインのカメラには小さなレンズを好んで装着する人が多いようです。
これが、フルサイズのカメラになるとレンズも高性能かつサイズが大きめがお似合い的な評価なのは未だに理解できない趣味カメラの不思議なところ。
自分としては、小さくお洒落なカメラでも大きなレンズが似合うし撮れる画像の出来も一味違うものが得られるという評価です。
PanasonicのLUMIX G 25mm/F1.7とマイクロフォーサーズ固有と言える小さなボディーの組合わせはデザイン的にもバランスが良いレンズですが、他の規格のレンズと比べればミニサイズで重さも125gしかないのが魅力です。
標準域の単焦点レンズを試すならマイクロフォーサーズの25mm/F1.7は機動性という面では扱いやすいレンズと言えるでしょう。
換算50mmが体験できて明るいレンズ
LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.H-H025の仕様は次の通りです。
名称 | LUMIX G 25mm / F1.7 ASPH. |
---|---|
品番 | H-H025 |
換算焦点距離 | 50mm |
レンズ構成 | 7枚羽根 |
対角線画角 | 47° |
最短撮影距離 | 0.25m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
手ブレ補正 | なし |
フィルターサイズ | 46mm |
最大径×全長 | 60.8mm×52mm |
質量 | 125g |
同じPanasonicの標準域に近いレンズでは、20mm/F1.7が性能的に評判が良く実際に優れた写りを体験できます。
このことからメーカーが標準域の単焦点で力を入れたのが20mmで、その前後の焦点距離に位置する14mmと25mmは、言わば「お好きな方向け」的な要素を感じなくもありません。
そんななかでも換算50mmを体験しておきたい初心者向けにもF1.7の明るさを実現しているH-H025は有り難い存在と言えるでしょう。
被写体に集中出来るフォーカス25mm
フルサイズ換算で25mmmという焦点距離は風景撮りなどでは画角が狭く感じることがあるかもしれません。
自分にとっても、このレンズの出番が少ないのは明らかに撮りたい対象物と合わないためです。
ただ、街撮りに出て感じることの一つに広告が目立ちすぎることがあります。
写真家の方とは趣向が異なる考えかもしれませんが、屋外での撮影で目的の被写体から広告など雑な物を除外したいときに画角が狭いレンズは有利かもしれません。
風景ではなく、特別に強調して撮りたい被写体が形として存在するとき、そこへ的確に狙いを定めたいとき迷いや妨げとなる要素を少なくできるのが標準レンズと呼ばれるものとも言えそうです。
撮影者が動いて近づけば済むことですが、そこには被写界深度だったり撮りやすい距離なども絡んでくることになります。
もう一つ分かりやすい例をあげるなら、人物の写真集でも全身を写している写真ばかりでなく、顔が入った上半身を主体に切り取った写真も含まれます。
車などの乗り物でも、どこか部分的に切り取った方が対象物の魅力を引き出せたりと、必ずしも全体を取り込まないという手法が少なからず見受けられます。
撮りたい目的を効率的にピックアップし、撮影作業によりコミット出来る焦点距離として50mmの画角が有利になる場面があると言えば理解しやすいかもしれません。
マイクロフォーサーズ機においては25mm/F1.7が、そんな場面で使えるレンズの候補になり得るということでしょう。
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