ミラーレスE-PM1分解のポイント

ラッチが起きた状態 小さなカメラ

ジャンク品のオリンパスE-PM1を分解した際に仕組みが不明で戸惑った部分があったので画像として残しておくことにしました。

ポイントとして外装ケースのネジの外し方と基盤のコネクターに差し込まれたフラットケーブルの外し方について書いています。

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ホットシューの隠れたネジ

E-PM1を含めたオリンパスのPenライトシリーズの同じ世代の大部分が分解にあたって、このホットシューに隠れたネジを取り外しておく必要があるようです。

ここから分解E-PM1

表面を覆っている薄いプレートをマイナスの精密ドライバーなどで起こすとスライドさせて取り出すことができます。

ホットシューのネジ

この4本のネジを回して緩んだ金具ごと外してしまいます。

なお、デジタルカメラの分解はメーカーでの修理や保証が一切受けられないリスクがありますので、分解に起因する故障や事故などを含め全て分解して人の自己責任になります。

外装ケースの逆ネジ

E-PM1の外装を固定するネジには一部逆ネジが使用されています。気づかずに正ネジと同じ方向へ回すと分解できません。

E-PM1ケースの逆ネジ

モニターを上にして底面のバッテリーボックスのカバー周りの3本とUSBコネクタの隣にある1本の計4本、ちょうど赤丸で記した部分が逆ネジ。

フラットケーブルの外し方

分解作業の目的はセンサーユニットの交換でしたが、最も戸惑った上に難易度が高いと判断したのが、このフラットケーブルを外すときでした。

オリンパスE-PM1の基盤

画像は液晶モニター側のケースを外してから見える基盤です。

赤丸で囲った部分だけコネクタの仕様が異なりました。

正面に見える他の7カ所はケーブル側に倒れているラッチを起こしてフラットケーブルを引き抜くタイプです。

ラッチが起きた状態

上の画像は、ラッチが起きているのでケーブルが抜き差しできる状態です。

押さえを倒してケーブルを固定

固定するときは、黒く見えるコネクタの押さえを差し込んだケーブル側へ倒して押さえる構造になっています。

続いて、先の画像で印を付けていた部分ですが、こちらは差し込まれているケーブルの反対側にあるラッチを同じく垂直に起こす要領でケーブルを緩めて引き抜くようになります。

ケーブルと逆側に押さえがある

組み立てるときは、ケーブルを差し込んでからコネクタの後方向へと押さえを寝かせて固定します。

コネクタの後ろ側に倒して固定

画像の基盤では、最初外し方が分からずケーブルの差し込み側を破損させてしまい正常な組立が不可能な状態になっています。

ラッチを引き出すタイプ

基盤の裏(レンズ)側にもケーブルのコネクタがあって、こちらは矢印部分の押さえを引き出せばケーブルが外せます。

黒い部分を押し込んで固定

ケーブルを固定するときは押さえをコネクタへ押し込みます。

以上のようにE-PM1では外装の取り外しと、薄いフラットケーブルの取り扱いに注意すれば、元の機械の状態とネジの種類を画像に記録しながら分解することでセンサーユニットの交換などの作業は比較的容易になるかともいます。

ただし、デジカメそのものが構造が複雑ですので、壊してしまっても良い覚悟がなければ手を出さないのが無難でしょう。

今回ポイントとして取り上げたフラットケーブルですが、呼び名がフラットケーブルで合っているのかすら微妙ですが、物がカメラなのでフィルムケーブルと呼ぶのが似合っているようにも思います。いかんせん正確な情報が少ない部品です。

こうしたフィルム状の薄いケーブルはノートPCを修理したいときも扱いに気を使う部品ですが、この仕組みさえ理解すれば作業が楽になるのではないでしょうか。

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