CASIOの低価格デジカメLV20は、いつでも気軽に家族写真が撮れるデジカメというのがコンセプトでした。
使い捨てのフィルムカメラのように、日常品と同じく手軽に扱えるデジタルカメラという位置づけとも言えるでしょう。
LV20はデザイン性に優れたトイデジカメ
当時すでにカシオからは液晶モニタ搭載のコンパクトデジタルカメラが発売されていて、LV20はスペックから見ても廉価版デジカメという扱いで登場。
ただし、本体デザインは中身のスペックに反しとてもモダンなものでした。
LV20は本体サイズが小さめですが、ストロボを内蔵しています。
正面から見て本体の右側にはUSB(ミニ)ポートが装備されていて、ここへケーブルを接続しPCへ画像を転送する仕組みです。
メディアカードの類は利用できないカメラです。
反対側の側面にはストラップホール以外は何もありません。
本体の上部には、電源ボタンと大きめのシャッターボタンがあります。
OPENと書かれた・・・を▲(正面)方向へ押すと、カバーが開いて乾電池収納スペースへアクセスできる仕組み。
電源は単三電池2本で駆動します。
液晶表示部には、バッテリー残量やフラッシュモード、残りの撮影可能枚数が表示されています。
画像では60枚中、あと59枚撮影できる表示がされています。
本体の裏には、ファインダーをはじめMODE選択とフラッシュやタイマーなど各種設定ボタンが配置。
左下のほうに「DIGITAL_CAMERA_LV20」の表記があります。
本体下には三脚などに固定できる「ねじ穴」があります。
以上のように、LV20のスペックはは液晶もメモリスロットも搭載しないトイデジカメと似たようなものです。
ただ、ご覧のように正面から見ただけでは普通のデジタルカメラに見えてしまう装いを持っています。
大きさは現在のコンデジ並み
LV20をGM1Sと並べてみると本体サイズがとても小さいことがわかります。
トイデジカメのわりに見た目の完成度が高いので、正面から見ただけだと液晶モニタを搭載した普通のコンパクトデジカメのような雰囲気です。
モノが判別できる程度の画質
こちらは実際にCASIO_LV20で撮影した画像。ピントがあっていないように見えますがこの世代の画素数の低さだとこんなものでしょう。
ぼんやりしている画像ですが、被写体がカメラであることは分かります。
撮影範囲も私が狙ったよりも下方向を写していました。
LV20で撮影したデータの画質は、人物が誰であるか、撮影したモノが何であったかが分かる程度で表情や表面の状態などが細かく判断できるほど繊細ではありません。
それから、LV20の画像転送にはPCにドライバのインストールが必要でした。
付属のCD-ROMを保管していたため画像の転送が可能でしたが、手順を間違えたのかWindows10ではUSB接続でカメラを認識できず、古いWin98パソコンを持ち出してきて画像データのアップロードが可能だったという次第です。
LV20は低画質であるがゆえに味のある面白い普段画像が撮れそうなカメラでもありますが、Wifiの普及で撮影データの転送が便利になった今の時代では扱いにくい機種になってしまったようです。
「こんなカメラもあったよね」といった存在ですね。今の時代にメリットを見いだすなら乾電池駆動と本体の軽さくらいでしょう。
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