マイクロフォーサーズで使える超広角レンズPixcoCCTV8mm/F3.8を街撮りに使ってみました。
外装が樹脂で出来た見た目も価格もお手軽レンズですが、安価なだけに気兼ねなく持ち歩いて使える点は便利です。
コンパクトな広角レンズ
愛用しているPanasonicのGM1Sでは、専ら単焦点の20mm/F1.7を装着していますが、街角の風景画像を撮影するときにカメラを構えてから後ろに後ずさりする傾向にあることに気づきました。
こんなとき広角レンズがあれば後ろに身を引いて撮影する場面は少なくなるでしょう。しかし、いざ手頃な広角レンズというのを探してみると、どれも高額なものばかり。
そんななかで、手頃感が抜群な超広角レンズとして目に付いたのがPixcoCCTV8mm/f3.8でした。
上級者向けの広角レンズはどれもサイズが大きめなのに対して、このレンズは持ち運びが気にならないほどのコンパクト。
作りはそれなりですが、逆に傷や汚れを気にせずラフに使えそうな印象です。
PixcoCCTV8mm/f3.8の撮影画像
まだ街の中に花や緑が少なかったので、公園で常緑樹を撮ってみました。
この画像、実は撮影直後にモニタでの確認でPixco8mm/f3.8レンズと私の腕にしては上手にパンフォーカス出来ていることに気づけていませんでした。
何度か撮影して分かったのが、Pixco8mm/f3.8ではこの画像のように手が届く範囲にはピントを合わせ安いのですが、部屋の隅や近場の建物へ合わせるのが難しいと言うことです。
焦点距離を微調整し、絞りを調整したりと工夫しても、なかなかピタリとパンフォーカスしません。
試しにGM1Sにあるクリエイティブコントロールモードでグレー調に設定してみると解像度に荒さが目立たちません。
似たようなレンズのレビューでグレーやセピアに加工した作例を見かけるのはこうした事情からなのでしょうか。
続いて、花に焦点を当て撮影してみると背景をぼかした画像は出来ますが、これでは最初から背景ボケを狙って明るいレンズで撮影したほうが綺麗に撮れます。魚眼を使う意味がありません。
ビルの間の通路。
少々諦め気味なところに撮ったのがビルの間にある通りですが、これなんかは趣味の範囲、しかも素人が撮った画像としては通りの先まで均等にピントが合って見えます。
手ぶれ機能がないボディーなので、単に光量やシャッタースピードが影響しているだけなのか趣味カメラに全く使えないわけでもなさそうです。
自宅に帰ってから、画像を再確認するまでPixco(バシュポ)8mm/F3.5は使えそうにないから処分してしまおうかとも考えていましたが、どこが使いこなせていない部分か、まだ試行錯誤を続けてもよさそうです。
※写りが良いのは、晴天の屋外で絞りを開放F3.8、フォーカスリングを5に合わせると奥行き30メートル前後で綺麗に撮れそうな感じはします。
格安超広角は用途が限られる
今回使ってみたPixco(バシュポ)CCTV8mmの超広角レンズは、目的とする景色が特別にある場合や画像の完成度に拘りたいときには機能不足が否めません。
普段の街撮りで、たまにいい画が撮れればラッキーという心構えなら楽しめるレンズ。
本体が小さく重量も軽めなので、屋外での撮影に20mm/F1.7を使っていて、どうにも狭すぎたときのために常備しておくのも良いかもしれません。
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