街に出ると駅前の交差点に一本だけポツンと立っている小さな桜の木が満開だった。
満開の桜を写真に撮る時間があるだけで嬉しいもので、まさに最高の時間の過ごし方だと感じます。
人が行き交う中に花を咲かせる桜
諸事情あってのことだと思いますが、人通りが多い駅前に桜の木があるのは珍しいことです。
諸事情はおそらく毛虫だとは想像できます。
大きさから植えられてからそれほど年数が経っていないと見られるこの桜の木ですが、植えてあるのが歩道の植樹帯。誰かが個人で持ち込んで植えたものと思われます。この先、数年後には枝が伸び車の往来や建物へ何らかの影響がありそうです。
植えられた事情はどうあれ、雑踏好きな私にとって行き交う人々を見守るように咲いている桜の花は魅力的なものです。
周りを少し気にしながら満開の桜を撮る
目の前に満開の桜が咲いているとはいえ場所は中核市の駅前で、しかも朝の時間でした。人通りは多いもののこの桜をターゲットにせずどこの桜を撮るのかと言って良いほど絶好のシチュエーションです。
少々恥ずかしい気持ちを持ちながら、満開の花にレンズを向けていると、スーツ姿の女性が何人か通りがかりにスマホで1、2枚写真を撮影していきます。
ほんの一瞬でも、ごく少数でも自分と同じ価値観を持って同じ花の写真を撮っていく人がいるということは共感を受ける人がいるかのようでうれしく感じます。
夜の街に照らされる桜
実はこの場所、前日の夜に宿泊していたホテルから食事に出かけた際に気になっていたところです。
このときは、カメラを持ち歩いていなかったのでスマホ(Zenfone3)で撮っています。
夜の街に照らされている満開の桜も良いものですね。
これが今年気に入った自分の桜
澄みきった青空の下、新年度を迎え気持ちを新たにそれぞれの場所へと向かう人たちの中に、大胆かつひっそりと咲き誇る桜の花に向かいシャッターを押していると気持ちが満たされる思いです。
桜の花を写真に撮りながら、これが今年自分が気に入った桜だなと確信し、毎年こんな素敵な桜を撮りたいと思うのでした。